ケネディ家の人びとケネディー家の歴史
第3回 「ピッグス湾事件」
までの展開分
【43歳の若き大統領誕生】
ついにジョンが大統領になる。
就任演説時の、
「国があなたのために何が出来るか?ではなく、あなたが国のために何が出来るか?を問うべきです」
「Ask not what your country can do for you -- Ask what you can do for your country.」
はあまりにも有名。
これ、日本の首相が言ったらどうなるんでしょうね。袋叩きにされそうです(笑)。
この演説のセリフは、アメリカ人の基本的な価値観(政府を頼らず、信用せず、自分のことは自分で守る)を端的に表している代表的な例だと思います。

【最初の危機】
ピッグス湾事件。
当時は、熱くて冷たい東西冷戦まっただなか。
ソ連(共産主義)の影響下にあったキューバは、アメリカにとって身近な危機をふりまく存在だった。
CIAは亡命してきたキューバ人の反カストロ勢力を秘密裏に支援し、カストロ打倒の作戦を立てる。
ケネディー大統領はこの作戦にGOサインを出したが、作戦は見事に失敗。
この件で、ケネディーはCIAに不信感を抱くようになった。

【司法長官とFBI長官の対立】
ジョンは大統領選をささえてくれた弟のロバートを司法長官に任命するが、FBIの重鎮フーバー長官は新米の若造が自分の上司になることに反発。
自らのやり方を通そうとするロバート司法長官に、フーバーFBI長官はジョンの女性問題などの情報を盾に反抗し、両者は対立する。

これらCIA・FBIとケネディー政権との溝は、後に大統領暗殺に両者が関与したと噂される根拠の一つとなった。
つづく
ケネディー大統領就任演説
ケネディー家の人びと第3回ケネディー家の人びと第1回~第2回
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