モンガーの小屋

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2月に合う曲「冬の散歩道」バングルス その3~和訳解説編

2月に合う曲 「冬の散歩道」バングルスの紹介。
その3 和訳解説編


Bangles_S&G_HazyShadeOfWinter


★「サイモン&ガーファンクル」版の和訳に際して解説というか感想というか★

全体的な詩の内容は、友人どうしの会話なのだと気づけば意味が通りやすくなります。
でも、そのセリフがどちらの言葉なのかということで悩みました。

But look around, leaves are brown
And the sky is a hazy shade of winter
メインフレーズです。最初に出てくる時の意味は「君だけじゃないよ」という励ましの意味が込められていると思いますが、2度目に出てくる時は「季節はどんどん移ろいでいくのだからボヤボヤしちゃいられないよ」というやや叱咤激励のニュアンスを感じたので訳にも反映させました。

Won't you stop and remember me
At any convenient time
「将来、幸せになった時、こんなアドバイスをしてくれた俺のやさしさに感謝しろよ」
「困った時、このぼくのアドバイスをきっと思い出してくれ」
のどちらなのか、「any convenient time」の意味が最終的に判断できかねたのでどちらともとれる無難な訳にとどめました。

manuscripts Of unpublished rhyme
「未刊の韻を踏んだ原稿」というのは、おそらく人生をさしてるかなと。

Of unpublished rhyme
Drinking my vodka and lime
「rhyme=韻をふむ」と「lime=(果実の)ライム」とで韻を踏んでます。韻をふむという単語で韻をふますというのは手の込んだ言葉遊びです。
「ウォッカを飲みながら、、」というのは酔ってフラフラしてる状態を、生き方が定まっていないという状況を表してるのかなと。
この周辺の歌詞は意味を探るのが難しかったです。かなり自己流の解釈をしました。


★留意点
詩の世界は抽象的なものであり、受け取る側でさまざまな解釈が成り立ちます。
私の稚拙な訳の中には、単純な間違いもあるだろうし、あえて通常と違う訳し方、独自の解釈での意訳、も含まれます。




★おまけ

冬の散歩道 by モダン焼きミックス Live 1994
Vo:Gaya G:モンガー B:Zaki Ds:Kame
練習もほとんど出来ないままの本番ライブでした、と言い訳をしておきます。



<関連記事>
「冬の散歩道」バングルス その1 ~曲紹介~
「冬の散歩道」バングルス その2 ~和訳編~
「冬の散歩道」バングルス その3 ~訳解説~ (このページです)


 


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2月に合う曲「冬の散歩道」バングルス その2~和訳編

2月に合う曲 「冬の散歩道」バングルスの紹介。
その2 和訳編


バングルス版はオリジナルの歌詞を一部省略してます。
せっかくなので今回の対訳挑戦はオリジナルの「サイモン&ガーファンクル」版にしました。


Hazy Shade Of Winter by Simon & Garfunkel


冬の散歩道 Hazy Shade Of Winter
~ 歌詞と対訳 Song Lyrics~


この和訳は原則、「まず直訳」 → 「単語の意味を抜粋」 → 「訳をまとめて(太字)」 → 「最終的に意訳(→太字)」という形にしてます。

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Time, time, time, see what's become of me
時、時、時。見て、現在の私の成ったもの
時は過ぎ、見てみろよ、この俺の姿

-----------------------------------

While I looked around
周りを見渡してみても
*While する内に、する限り、(文頭に置いて)とは言え、する間

For my possibilities
私の可能性を求めて
*possibility 可能性、実現性、将来性

I was so hard to please
私はとても難しい、満足するには。
*please 人を喜ばせる
私は満足し難い

俺の未来なんてどこにある

-----------------------------------

But look around, leaves are brown
でも、周りを見まわして、葉は茶色

And the sky is a hazy shade of winter
そして、空は冬の霞んだ陰
*hazy もやのかかった、霞んだ
*shade 陰、日陰


でも、見てみろよ、
葉は枯れ、空は寒々しく霞んでる
(決して君だけじゃないんだ)


冬

-----------------------------------

Hear the salvation army band
聴こえる、救世軍の楽団
*salvation 救済、救世主
*salvation army ロンドンで伝道と社会事業を目的にして組織された軍隊式キリスト教団体。

Down by the riverside,
川岸に沿って、
*by そば、沿って、~によって


聞こえるだろう
川岸を下る、救世軍の楽団が奏でる音色が


-----------------------------------

it's bound to be a better ride
それは向かっている 良い方向へ
*bound to する運命、きっと~する

Than what you've got planned
より以上に、あなたが立てた計画

君が思うより、きっと良くなるはず

-----------------------------------

Carry your cup in your hand
運んできて、あなたのカップを、あなたの手の中に
*Carry 運ぶ、耐える、保持する、勝ち取る
*cup カップ、聖杯、優勝杯
チャンスはきっとくる

And look around, leaves are brown now
And the sky is a hazy shade of winter

世の中はめまぐるしく動いている

Hang on to your hopes, my friend
しがみついて、あなたの希望に、友よ
*Hang on すがりつく、しがみつく
友よ、決して希望は捨てるなよ

That's an easy thing to say,
それは簡単なこと、言うことは
言うのは簡単さ

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but if your hope should pass away
でももしあなたの希望が消え去った時
*should すべき、もし~そうなら
*pass away 消滅する、終わる

It's simply pretend
単純に振りをする
*pretend まねをする、自任する

That you can build them again
あなたは出来る、立てることがそれらを、もう一度


けど、たとえ失敗しても
こう自分に言いきかせればいいだけじゃないか
必ずやり直せるって


-----------------------------------

Look around, the grass is high
見まわして、草は高く

The fields are ripe, it's the springtime of my life
野原は豊かに熟して、それは陽春、私の人生の
*field {複数形で}(森林・建物のない)野原
*ripe (果物などが)熟した


見てみろよ、大地は青く生い茂り
春の陽射しはふりそそぐ


春

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Ahhh, seasons change with the scenery
あ~、季節は変わる、景色と共に
*scenery 景色、風景、背景

Weaving time in a tapestry
織り込む、時を、中に、タペストリーの
*Weaving 織る、編む、縫うように進む
*tapestry つづれ織り、壁掛け


ああ、季節は変わる
景色にそれぞれの想いをちりばめながら


-----------------------------------

Won't you stop and remember me
立ち止まらないか 私を思い出す

At any convenient time
いくつかの都合がよい時
*convenient 便利な、都合がよい


いつか俺が言ったことを思い出してくれ

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Funny how my memory slips while looking over manuscripts
こっけいで なんと 私の記憶が滑る 原稿を見ながら
*slip 滑る
*while looking over 見ながら
*manuscript 原稿、(印刷技術発明以前の手書きの)写本
なんだか 記憶も定かではないので、書いた紙を見ながら

Of unpublished rhyme
未刊の韻
*unpublished 未発表
*rhyme 韻を踏む
未完成の詩

Drinking my vodka and lime
飲みながら 私のウォッカとライム
*vodka ウォッカ(ライ麦・小麦から作るのロシア産の無味無臭の蒸留酒)
*lime ライム(ミカン科)


さあ、どうだかね
人生はまだまだ分からないだろ


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I look around, leaves are brown now
And the sky is a hazy shade of winter


Look around, leaves are brown
There's a patch of snow on the ground...

そこには 雪の布当て 地面に
*patch 布当て、つぎはぎ
だけどそれが人生

Look around, leaves are brown
There's a patch of snow on the ground...

Look around, leaves are brown
There's a patch of snow on the ground...
 

-----------------------------------


<対訳参考>
サイモン&ガーファンクル - 翻訳歌詞


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2月に合う曲「冬の散歩道」バングルス その1~曲紹介

2月に合う曲 「冬の散歩道」バングルスの紹介。
その1 曲紹介



Hazy Shade Of Winter by Bangles


オリジナルは「サイモン&ガーファンクル」。
彼らにはこのガールズバンド・バングルスのカバーは気に入らなかったようです。
当時それを聞いた私は「何で?」「かっこいいのに」「勿体ぶりやがって」などと思った記憶があります。

オリジナルは冬の寒々とした風景が浮かんでくるような空気感を持った曲でした。バングルス・ヴァージョンではそこまでの情景を表現できてるとは言い難い。そりゃ気に入らなかっただろうなと今では思えます。

ただ、このバングルス・バージョンはとてもかっこいい、ひたすらかっこいい。
ギターは厚みはないけど芯が通ってるし、ドラムはバタバタした感じだけど歯切れよい迫力がある。
特に良いのは、ありがちな過剰エフェクトで演奏をごまかしていない点。だから突っ走る生ライブのような躍動感が感じられます。

まあ、音楽歴が長い人には笑われそうだけど、このシンプルな疾走感をスタジオアルバムで表現出来てるのは、ぼくにとっては理想というか、とにかく十二分にロックしてるんではないかと思いまふ。


バングルス-冬の散歩道


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