4月に合う曲「風に吹かれて」 ボブ・ディランの紹介。その2 和訳解説★★★★★★★★★★★★★★
2016/08/01にFC2より
「JASRACより著作権違反の連絡が届いておりますので該当記事を凍結しました」
とのメールが来て「
http://mongahouse.blog119.fc2.com/blog-entry-451.html」が凍結されました。
解説もだめなの?という思いですが、仕方ないんで、
原詩を大分削除して再UPします。
2016/08/21
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★和訳に際しての解説というか感想というか★~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
How many roads (~省略~) a man ?
いったいどれだけの道を歩めば
人として受け入れられるのだろうこの歌が発表されたのは1963年。この頃はアメリカの公民権運動(黒人の選挙権獲得や人種差別解消などを求める運動)が最盛期を迎えていた。
歌詞からは、この運動のデモ行進などがイメージされ、「一人の人間として認められるのだろう」という解釈もできますが、それとは別に「男はどれだけ歩けば一人前と認められるのだろう」といった普遍的な人生を表しているともとれます。
「man」は「男性」と「人」を表しますが、「a man」となれば男性限定の印象が強い。よって訳としては「男は~一人前」の方が合ってると思います。
でも、男性の事例で「人」そのものを表現しようとしている比喩として捉えれば、また解釈は広がってきます。
今回は両方にもとれる和訳にしました。
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How many seas must a white dove (~省略~)
いったいどれだけの海を渡れば
白いハトは休息できるのだろう白いハトは平和の象徴(平和への願い)としてイメージされています。
なので、ハトが(その役割を終えて)砂浜で休息するというのは、「平和が訪れた」という意味にとれます。
でも、そのまま「平和が訪れるのだろう」と訳すと安直な感じがしたので、直訳風に「白いハトは休息できるのだろう」としました。
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Yes,'n' の意味「Yes, and」の省略形。「あと、もう一つ」「それと、もう一つ」「えっと、あとそれとね」みたいな感じの口語。
コンマ「,」は句読点。アポストロフィー「’」は省略した所につけるようです。
ですので、「Yes, and」の「a」と「d」をそれぞれ省略した所に「’」をつけて「Yes,'n'」が正式です(正式な省略ってあるのか分からんが)。
ただ、省略は見た目のかっこ良さのためにするよう(俗語みたいな感じ)ですので、「Yes,'n'」では多少くどい印象も受けます。サイトでは「Yes,'n」といった省略形をさらに一部省略したパターンも見受けられます。
代表的な例としては「Rock and Roll」。これも「Rock 'n' Roll」や「Rock 'n Roll」という表記の違いがあります。
*句読点(くとうてん)は、区点(くてん - 「。」や「.」)と読点(とうてん - 「、」や「,」)の総称。
~~「Yes,'n'」にまつわる「はい」と「Yes」についての戯言~~日本語の「はい」は、英語の「Yes」とは微妙に違ったりします。
日本人が話す「はい」は、了承とは別に、ただの相づちの場合があって、あなたの言ってる内容は賛否云々の前に把握できてますよ、という使われ方があります。
「Yes」or「No」の区別が明確な英語圏とはニュアンスが異なるわけです。
そんな英語圏の人から一時期、日本人は相づちの「はい」を多用しすぎると批判があったりしました。
まあそれぞれ文化の違いというのはあるわけで、日本人の「はい」に含まれる様々な意味を理解できないからと言って外国人から非難される筋合いはないのですが、この「Yes,'n'」を聞くと、英語にも明確な意思が込められていない「Yes」があるのかなとちょっとした発見でした。
相手の話に対して調子を合わせる相づちと、同意のうなずき。最近の日本では、自分でしゃべって自分でうなずくというのが目につきます。
これは「区切り」の「はい」なのでしょうか。それとも自分の意見を言ったあと、相手がまだ発してない「そうなんですか」という架空の相づちに対して発する、うなずきの「はい」なのでしょうか。
後者の場合は「相手の思いを推し量る」日本的思いやり思考の究極版とも言える現象と言えますが、相手の同意を前提にしている、もしくは強制しているともとれます。
まあ実際には、「区切り」や「相づち」のニュアンスで使われているのでしょうし、その気持ちは分かるんですが、クセになって多用されたり、「はい」ではなく「うん」という表現にまでなったりすると、鼻につくことがあります。
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(~省略~) is blowin' in the wind
答えは風の中にある省略の「’」アポストロフィーは省略した所につけるようなので、「blow」の現在分詞「blowing」の「g」を省略した形ということになります。
一瞬、「blow in」の省略かとも思いましたが、もし「blow in」の省略だとするとblow'nになるはず(そんな省略の仕方があるのかは知らない)。
ただ、「The answer (~省略~) is blow in, in the wind」という文も成り立つような気はする。
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Yes,'n' how many years can a mountain exist (~省略~)
どれだけの間、山は存在できるのだろう
海に削られてしまう前にこれは真意をはかりかねた部分です。
山のような大きな存在でも、少しずつ波に浸食されて無くなってしまうという意味か、
少しずつ波に浸食されていって、ようやく山が形づくられるという意味か、
どちらにしろどういう比喩が込めれているのか。
なんとなく分かるような分からないような感じなので、そのまま訳しました。
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<主要参考>
andの省略で「'n'」や「n'」や「'n」について - YAHOO知恵袋<関連記事>
「風に吹かれて」ボブ・ディラン その1 ~歌詞対訳~「風に吹かれて」ボブ・ディラン その2 ~和訳解説~ (このページです)