刑事コロンボのタイトル名一覧
と一言感想コメント
NHK BSで放映中の「刑事コロンボ」「新刑事コロンボ」シリーズ(ノーカットHDリマスター版)。
約1年半かけてやっと見終わりました。
大体、1話75分なんですが、中には100分近い作品もあり結構見るのに時間かかりました。
子供のころ見てたコロンボって、うだつのあがらない刑事がヒラメキでじわじわと解決策を見出していく印象だったんですが、大人になって見ると全然違いました。
実はコロンボは相当なキレもので、パッとしない風采も相手を欺くためのよう。でも偽ってる感じではなく元々無頓着なようにも見える。
会話に関してはかなりのKY。相手の話の腰を折るのはもちろん、自分自身の話の腰さえ折ります。興味をひきつけては別の話をして相手をじらす。話がやっと終わったと思ったら帰り際に「あと、もうひとつだけ」攻撃。
メモ魔のクセに手帳がすぐ出てこない。ペンも出てこない。なので相手に借りる。借りたらそのまま持ち帰ろうとする。
たまに逆襲されますが、困った風をしながらも意にかえさない。
そうです、
コロンボって煮ても焼いても食えないおっさんです。
これも一つのプロのあるべき姿なのか。
まあそうはいっても、全編にわたる愛きょうと共に厳しさや優しさなどの情をみせたりと、いろんな面をもった人物です(キャラの設定がふらふらしてる気もしますが、そこがまた良さでもあります)。
肝心の作品としては、ストーリー展開的に傑作と言えるほどの秀逸なものはあまり多くないんですが、クセのある犯人(毎回の豪華キャストにも注目です)と、これまた相当クセのあるコロンボのやり取りに(たまにイライラしながらも)、つい見てしまう魅力は十分にあります。
そんな刑事コロンボシリーズ(新旧全69話)の一覧をまとめてみました。
さらに、きまぐれで一言っぽいコメントもつけてみました。
★刑事コロンボ 全45話[01] 殺人処方箋
[02] 死者の身代金
[03] 構想の死角
[04] 指輪の爪あと
[05] ホリスター将軍のコレクション
[06] 二枚のドガの絵
[07] もう一つの鍵
[08] 死の方程式
[09] パイルD-3の壁
[10] 黒のエチュード
[11] 悪の温室 *オチがあっさりし過ぎ。登場人物のキャラは面白い。吹替えに山田康雄。
[12] アリバイのダイヤル
[13] ロンドンの傘
[14] 偶像のレクイエム
[15] 溶ける糸 *レナード・ニモイ出演
[16] 断たれた音
[17] 二つの顔
[18] 毒のある花
[19] 別れのワイン *上品で最高傑作と言われるのも分かる
[20] 野望の果て
[21] 意識の下の映像 *粗もあるけれどなかなか楽しめる
[22] 第三の終章 *存在感のあるキャラと展開で印象的な作品
[23] 愛情の計算 *ロボット登場でちょっと笑えるが、SF的古典サスペンスとしてみれば駄作ともいいきれないのかな。
[24] 白鳥の歌 *ジョニー・キャッシュ出演
[25] 権力の墓穴
[26] 自縛の紐
[27] 逆転の構図 *前半の雰囲気は名作の予感大だったが、終盤やラストは物足りなかった。
[28] 祝砲の挽歌
[29] 歌声の消えた海
[30] ビデオテープの証言
[31] 5時30分の目撃者
[32] 忘れられたスター *ちょっと切なくてコロンボ作品っぽくないが佳作。
[33] ハッサン・サラーの反逆
[34] 仮面の男
[35] 闘牛士の栄光
[36] 魔術師の幻想
[37] さらば提督
[38] ルーサン警部の犯罪
[39] 黄金のバックル *人生ドラマとしてなかなかの出来。
[40] 殺しの序曲 *キャラは面白いが後半がちょっと拍子抜け。
[41] 死者のメッセージ
[42] 美食の報酬
[43] 秒読みの殺人
[44] 攻撃命令
[45] 策謀の結末
★新刑事コロンボ 全24話[46] 汚れた超能力
[47] 狂ったシナリオ
[48] 幻の娼婦
[49] 迷子の兵隊
[59] 大当たりの死
[50] 殺意のキャンバス
[51] だまされたコロンボ
[52] 完全犯罪の誤算
[53] かみさんよ、安らかに
[54] 華麗なる罠
[55] マリブビーチ殺人事件
[56] 殺人講義
[57] 犯罪警報
[58] 影なき殺人者 *アリバイの作られ方が不自然(秘書のスピード違反)
[60] 初夜に消えた花嫁 *普通のB級刑事ドラマ物
[68] 奪われた旋律
[61] 死者のギャンブル
[62] 恋におちたコロンボ
[63] 4時02分の銃声
[64] 死を呼ぶジグソー *バートヤング出演
[65] 奇妙な助っ人
[66] 殺意の斬れ味
[67] 復讐を抱いて眠れ
[68] 奪われた旋律
[69] 虚飾のオープニング・ナイト(殺意のナイトクラブ) *前話より数年後の単発物。コロンボの白髪の容姿にまず驚き。じわじわと攻めていくコロンボの捜査手法と最後の見せ場がなかなか良い。